病後児保育の受け入れ目安の改訂について

2018年4月に作成した病後児保育の受け入れ目安を改訂しました。受け入れ時の状態は、目安を参考に十分な観察を行うことで判断しましょう。

目安改訂(2021年4月)

改訂内容

咳嗽・喘鳴の受け入れ基準条件より、酸素飽和濃度を削除

削除理由

SpO₂ 96%以上として明記していたが、以下の理由により削除する

  • 喘鳴や呼吸困難の場合、酸素飽和度は個別性が高いため、受入れ時の目安の指標とならない
  • 酸素飽和濃度の低下時は、他の基準条件の症状がすでに出現している
  • 施設においてパルスオキシメーターを必ずしも常備していない

病後児保育室の受け入れ目安

主な症状 受け入れの基準条件 受け入れ可能な状態
体 温 38.5度C以下
  • 倦怠感がなく元気がある
  • 呼吸状態が落ち着いている
  • 水分や食事がとれる
  • 麻疹、水痘等の感染力の強い発疹性疾患がない
嘔吐・下痢
  • 脱水症状がない
  • 水分などを摂取できる
  • 連続した嘔吐や下痢がない
咳そう・喘鳴
  • 呼吸困難がない
  • 異常呼吸がない(努力呼吸や陥没呼吸など)
  • チアノーゼがない
骨折・脱臼 医療情報提供書で病後児保育可能との診断がある場合 骨折・脱臼や怪我は、保育者の介助や援助を受けながら、食事や移動ができる
その他 医療情報提供書をもとに協力医や利用児のかかりつけ医と相談

医師による医療情報提供書をもとに病後児保育を実施いたします。

2021年4月 改訂