いま私たちのしなければならないこととは
全国病児保育協議会 会長 大川洋二
全国の病児保育施設に従事する保育士さん、看護師さん、病児保育専門士さん、ご苦労様です。
新型コロナウイルス感染症、COVID19の流行に伴い、毎日献身的に努力されている皆様に心より敬意を表します。
厚生労働省からの病児保育施設利用の自粛要請に伴い、ご利用者は減少し、また行政からの指導により施設の閉鎖を余儀なくされている地域もあります。しかし預かる病児の数は減っても、感染または予防に大変なご努力をされていることと思います。その中で一番大事なことは自分自身が感染しないことです。中国武漢市からの報告では小児の感染者は90%が家庭内で感染しています。すなわち子どもと接する保護者あるいは保育士が感染しなければ子どもに発症することは稀ということになります。自分の身を守ることは、そのまま子どもたちを守ることになります。スタッフの皆様どうかご自身を感染から守ってください。
病児保育の仕事が少なくなったと感じている皆様。今こそ病児保育の役割を考えてください。病児保育に従事する皆さんは子どもの感染症と保育の両方に深い知識と経験を持っています。感染予防のやり方や子どもの状態をどう評価するかについての知識と経験があります。その知識を今までご利用されてきたご家庭に、さらに必要とする方に伝えてください。子どもたちは自由な行動が制限されてストレスを感じています。その子供たちのストレスを軽減させ、本来持つその子の才能を伸ばす方法を一緒に考えてあげてください。子どもたちの環境をより良くするために皆さんの知識と経験が地域には必要です。ご利用者が少ない、いまだからこそ新しい病児保育の役割を皆さんと探っていきましょう。感染症に関する知識の確認をするために、もう一度病児保育感染症ガイドラインを見てみましょう。家庭にいる子どもたちへの対応についても基本的な考えかた示しましたので参考にされてください。また協議会のHPには役に立つ情報が記載されたサイトを掲載していきます。
あなたの知識と経験を地域の皆さんは欲しがっているはずです。
伴に進みましょう。私たちは、保育士さん、病児保育専門士さん、看護師さん、さら子どもたちと保護者の方々と心は一緒にいます。
令和2年5月10日